編集プロダクション　今日の現場から　物語社

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今日の現場から＞Vol.2＞谷川俊太郎「ナンセンスカタログ」



		日々の生活のなかで、「なんとなく自分をリセットしたいな」と思うときは誰でもあるかと思いますが、そのときの“リセット方法”はおそらく人によって大きく違うと思います。　好きな音楽を聴いたり、海外旅行に行ったり。私の場合も旅行とかいろいろありますが、時間もお金もないときのリセット方法が、お気に入りの本を読むことです。　ご存知、詩人・谷川俊太郎。この本は詩集ではなく、エッセイ集で、400字くらいのエッセイが1ページごとに並べてありますが、いずれも味わい深い。奥付を見ると1990年6刷で、22年前に購入した本ですが、いまだ読むたびに新たな発見があります。　なんとなく１つの視点でしか世の中を見れなくなったとき、現実に奥行きがなくなってきたときに読むと、現実の豊饒さに改めて気づかせてくれる、そんな本です。