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今日の現場から＞Vol.5＞わかりやすさ



		このところ、仕事で「難しいことをわかりやすく説明しなければいけない場面」がずっと続いています。　一読しただけでは、ほとんどその意味がわからない。何度も読み、さらにネットでいろいろ調べてやっと意味がおぼろげにわかってくる。そんな難易度の高いものを、一般向けにわかりやすく説明する、ということを強いられてしまうのです。　これ、やってみるとわかりますが結構難しいことです。難しいのを難しいまま提示できるならなんと楽だろうと思います。専門用語もそのままでいいわけだから。それを噛み砕いて説明するのは思いのほか大変です。　そんな仕事をしているなか、私が拠り所としている言葉があります。　「物事の本質を見極めたければ、類型を探せ」　司馬遼太郎の言葉です。　構造や仕組みとして似ているものを身近な例で探し出し、それを例にして説明することで物事の本質が見えてきてわかりやすくなる、ということです。　たとえば営業。これは魚釣りに例えられます。えさのまき方、まく場所、糸を上げるタイミング。類型がわかることで、一見つかみにくいことも、ビジュアルとしてとらえることができるというわけです。　『これに似た類型って何かないかな……』　そんなことばかり考えているこのごろです。